はじめに
私たちは日々の生活の中で、“朗読”を耳にしています。
例えば、テレビや映画。例えば、ラジオやCD……。
朗読夜。
“生”の朗読会のひとつです。
音楽でいえばライブ。
朗読夜は朗読することにこだわっています。
徒に飾ることをしていません。
でも、時に音楽と調和します。
“生”の朗読と“生”の演奏が融合することに挑みます。
朗読は加工せずに伝えています。
特別な効果は狙いません。
作品の持つ高揚感をそのまま表現しています。
声の、コトバの持つチカラをそのまま伝えています。
朗読夜は
朗読者の表現がわかる範囲の距離感を持っています。
呼吸が感じられるくらいの空気感に満ちています。
心臓の鼓動が聞こえるくらいの臨場感があります。
朗読夜は
シンプルに、ストレートに、朗読を伝え続けていく意志と技術を持っています。
この意志と技術を“朗読夜”と名づけています。
日常に紛れた四季のうつろい。
過ぎた時代だけが持つ感覚。
子供の頃の小さいけど新鮮な感動。
朗読夜には朗読しかありません。
でも、なくした心の原石をいくつか持って帰れるはず……。
そう信じています。
いつまでも、飽くことなく続けていくことも朗読夜のひとつです。
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朗読。「広辞苑第五版」(岩波書店)では、『声高く読み上げること。特に、読み方を工夫して趣あるように読むこと』と記載されています。